「大型車の車輪脱落事故防止対策に係る調査・分析検討会」の中間取りまとめを公表します
~今後の大型車の車輪脱落事故防止対策のあり方について~国交省HPhttps://www.mlit.go.jp/report/press/jidosha09_hh_000295.html より一部掲載
中間まとめ
1.事故調査、実証調査
○車輪脱落事故車両調査、タイヤ脱着作業等の実態調査・分析結果
・事故車両において、劣化したナットが使用されていたり、ナットの点検・清掃、潤滑剤の塗布等が適切に行われていなかった
・規定トルクでナットの締め付けを行っておらず、増し締めも行っていなかった
・日常点検において、ナットの緩みの有無を確認していなかった
・整備管理者による指導・管理が不十分であった
○実証実験により明らかになった事項
・ボルト、ナットは適切に潤滑剤の塗布を行わない場合、締め付けを繰り返すたびに、締め付け力(軸力)が徐々に低下する(右上図)
・最大積載の大型貨物自動車の左右の駆動輪をメーカーの規定トルクよりも低い
・トルクで締め付け、悪路条件等を模擬したテストコースをサイクル走行させた結果、軸力が一定の水準より小さい場合に(今回の実験では初期軸力30kN での実験において)、走行に伴い急速に軸力が低下し、0になることが確認された(赤丸で囲んだ点。右下図)
2.提言された車輪脱落事故防止対策
〇速やかに実施すべき対策
・大型車使用者に劣化部品の適切な交換を促す緊急点検の実施
・タイヤ脱着作業者が適切な作業手順・保守管理手順を確認するための動画公開
・車輪脱落事故防止キャンペーンの継続的実施 等
〇中・長期的に実施すべき抜本対策
・車輪脱落事故惹起事業者等の整備管理者に対する特別研修の新設
・一定期間に複数回の車輪脱落事故を惹起した事業者等の整備管理者に対する、解任命
令の発令
・タイヤ脱着作業者の人為的な作業ミスを防ぐための車両対策 等
この時期大型車両ではなく、一般車両においても、冬用タイヤに交換している時期でもあります。一般に、冬用タイヤなどを購入しても、その後はそのままで走っているのが普通です。
オートバックスでは、冬用タイタイヤ購入交換後100㎞時点でのトルクナットの増し締めを無料サービスを行っているのです。これは上述の様な事故をとらえて行っているのですが、責任有る販売後の会社の姿勢として高く評価されるサービスです。
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