車検、要るもの・要らぬもの

目次
1車検というもの
2車検内容
車は金食い虫です。車は計算ずくで乗る。
4「なぜ車検の諸費用は前払い?」
5まとめ

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1車検というもの

車検は、自家用車の場合、初回は3年目、以後2年ごとに義務付けされています。

車の購入店・車検代行店・ユーザー車検(自分でやる)などやり方がありますが、ディラー車検は高く、ユーザー車検なら、基本ほぼ法定諸費だけで後は必ず交換する部品・車検に通りそうもない部品交換だけの値段になります。これが一番安くできますが、車のことを知らないとできませんし、知っていてもどこかでやってもらったほうがお得ということもあります。

多くの人は、ディラー車検を行うようです。その他でやるのと一番違う点は、純正部品の仕様・補償制度や、代車の用意(今は、新車に近いものばかり貸す)など優位点があるので、信頼性が高いことでしょう。

外国でも、似た制度はあると言います。
そこで、日本の場合ですが、ディーㇻーで見せられる車検の見積書を見てびっくりするのは、詰め込むだけ詰め込んだのを見せられることです。
「何だこりゃあ。なんと高い」・・・です。
つまり、要らないものだらけ。載せればいいかの如くの作業の羅列・花盛り。
勿論、そこから不要の物を削除していく会話が始まりますが。
何度も同じ車で車検を繰り返しても、始めの車検と同じ項目をならべて、「え???」といったところでしょうか。
全く初めて車の車検を受ける人にとっては、それが正しいのか必要なのか・不要なのかさっぱり分からないと言うものでしょう。
ともすると、相手の口調に載ってしまいます。
デイラー車検費用相場:車検基本料=自家用普通車4万円~10万円というそうですから、最低、総計10万円位は、要するわけです。4万円~+法定費用+諸経費=10万円台


2車検内容

ではどんな作業が有り、どれが絶対必要で、どれがあなた次第(つまり、不要)なのかを見てみます。

☐作業内容☐
A 法定24カ月点検(基本点検・距離点検・日常点検・ハンドルブレーキエンジン・足回り動力伝達装置電気装置)
B 保安確認検査料
C 交換部品処理費用
D 発煙筒
E ブレーキフルード
F 冷却水
G ベルト(ALT,P/S,A/C)
H フロントディスクブレーキパッド
I リヤディスクブレーキパッド
J 下回りさび止め塗装
K エンジンリフレッシュ
L タイヤパンク応急修理剤
M エアコンフィルタ―
N ワイパー・ワイパーリフィール
O ウインドウ撥水
P ブレーキ清掃
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諸費用(法定費用)
・自賠責保険
・重量税
・印紙代
・代行手数料


上記一覧項目が、一般的な項目として多いものでしょう。

これらの中で、貴方の車に必要な=今の車の状態=項目を勘案すればいいわけです。
勿論、自賠責保険以下は、車検費用としてどうしても先に支払わねばならない費用です。
A~Dも車検点検の基本項目で、削除したいと言うわけにはいけません。
他の項目は、ディラー側から、交換目安を提示されますので、それに沿って、交換すべきかどうかの判断になります。(ただ、それらの知識経験がある人でない限り、アドバイスが正しいかどうかわわかりません。しかも、車検に合格するという基準があります)
考察の要領としては、貴方の普段の車の使い方を基本にするのが良いと言えるでしょう。

例えば・・・

・いつもガレージ(天井付)車庫に保管している。
・オイル、OEは自分で交換している。
・雪、雨が多い地域に住んでいる。=さび、タイヤの減りが激しい
・少しでもピカピカの車に乗っていたい。
・ワイパー交換、オイル交換、タイヤ季節交換もいつもディラーまかせ。
・車は乗るだけで、なにもわからない。
・洗車もしない。
・知識経験があり、車検自体自分でやる。
・今、車検代相当のお金が無いので、どうしても要るものだけにする。
・海の近くに住んでいる、海の近くをよく走る=海の塩➨シャーシーがさびやすい
・年間走行距離が少ない(あまり乗らない)=オイル交換だけは要チェック。

等々・・・・。これらから、あなたがこれだけはやってもらいたいという項目を、減点法でチェックします。(車検合格ラインだけは守ります)

また、常時車に携帯していなければならない書類として、車検証があります。この車検証とは、運輸支局著が発行する自動車検査証を言います。

ただ、経験上、(細かい内容の点検なく、一括10万円以下にしてとだけなどであると)中には民間代行に依頼した時、ブレーキペダルやアクセルペダルのゴムの交換をしたという一般的には少なく・不要な費用請求があったということもありますのでそこは要注意です。


3車は金食い虫です。車は計算ずくで乗る。

電子回路が発達していない昔と違い、今やどこの箇所にでも、電子回路は整備されています。
バックギヤに入れれば、前も後ろも、左右すべて車の周りも見られるような装置・エンジンを止めて車を出ようとする時には、自動的にサイドミラーを格納したりできる装置なども、以前はせいぜいマニュアル格納位でした。
あらゆるところに電子装置が一緒に付くことで、便利さと同時に、かつてのようなオリジナル単品だけを交換すれば済む修理でも、電子部品も同時に交換となり、交換修理費は一気に高額なものとなっています。
これは、これからも、益々そうなっていきます。
便利さ・安全さを共に装備することで、車の値段が跳ね上がるばかりです。
ましてや、初めて出た技術でも、数年後には、標準装備として備わりますので、車両本体は複雑な機械電子部品の装備された塊となり、高額にならざるを得ません。
そんななか、素人では修理取り換えも出来ない複雑なものとなります。



4「なぜ車検の法定費用は前払い?」

車検というのは、法律的には「委任」という範疇です。これは、民法の「委任契約」に相当します。ですから、車検時には、「法定費用(自賠責保険・重量税・印紙代など)」だけは、車検を受ける前の費用として、支払わねばなりません。これが支払われていないと車検はうけられません。これについては、下記※をご覧ください。

重量税≖車の重量に対して課税される国税。中古車を買う時にはない。
自動車税≖車の所有者に対して課される都道県税。車の種類・排気量・用途などにより決まっている。簡単にいえば、大きければ大きいほど高くなる。自動車税は、毎年5月31日までに支払っているので、その控えがあるはず。
自賠責保険料=任意保険とは違い、義務付けられている自動車損害賠償責任保険。俗にいう強制自賠責保険。他人(相手)に対する(対人)人身事故対象の保険であり、物損対象ではない。無保険で交通事故を起こしたら、加害者は刑事処分・行政処分の対象となる。また、損害賠償金は、自己負担しなければならない。ただ、人身事故で保障される保険金額は、最大(死亡時)3,000万円までなので、相手の被害額甚大であれば、賄えないため、任意保険加入が必須となる。
代行費用≖検査手続き代行の費用で、検査時に、安全環境基準に適合しているかどうかを検査して、検査証の発行がなされないと運行はできない。そのためのデイラー側の費用。

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※前払費用=行政書士井原法務事務所HP「手数料など前払費用について
※自動車税=「自動車税は5月31日まで。忘れない様に」
※自賠責=「無保険車」




5まとめ

其れでも、これからも変わらないであろうところの誰もが出来ることは、人的な節約です。つまり、人と人のコミニュケ―ション・DIYの世界です。
毎回のガソリン代をはじめとして、購入費用・車検代・任意保険代・車装飾装備品代などを記録を付けて、その効果を見ることから、経済効果+生活効果の判断材料にしましょう。
掃除・洗車は自分で行い、その際に不具合な個所を見極め、ワイパー交換・タイヤ交換など自分でできそうなことはやってみます。タイヤ交換も、今どきは4,000円ぐらい取られます。(安ければ2,000円位)部品の取り換えも、パーツ販売店の会員になることで、取り付け費なども購入ごとに無料であればそちらを利用するのも賢明でしょう。時間と手間の節約も同時に考えましょう。


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